心理的安全性には「聴く力」が大事と言われます。
医師も「聴く力」は実に重要ですが、特別なトレーニングはないのです。
私が日頃気を付けているのが、以下の3点です。
1.最後まで聴くこと
患者さん、社員様(以下相手)が話したいことを話し終わるまで聴きます。
これだけでもぐっと心の距離が近くなります。
仕事ができる上司の方ほど、途中で、相手の話をさえぎって自分の考えを話したくなります。
2.解決策を出すより相手の話を理解することを重視する
話を聴きながら、どのように答えようか、解決しようか、と考えをめぐらせる時間を、
相手は何を話していて、何を伝えようとしているのか、事実・内容を理解することに重きをおきます。
頭の回転が速い方は、相手の話を聴きながら別のことを考え始めたり、先へ話を発展させるので、
実は正しく理解していないことが結構あります。
「あなたが話したいことはこういうことであっていますか?」と話の終わりに確認してみます。
相手は、解決策の相談しているのではなく、ただ話をしたい、誰かに聴いてほしいという場合が多々あります。
会話には余白が大事です。
3.事情や価値観を把握する
2の内容自体を理解しながら、相手がなぜこういう話をするのか、背景・事情を探ります。
話は職場の問題でも、別に問題を抱えているのあるかもしれないし、
勘違いして受け止めているかもしれない。
実は仕事の専門性がなくてわからなくて困っているのかもしれない。
色々な背景や事情を考えます。その人の考え方、価値観等もみえてきます。
佐野秀典
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