眠れないことは悪いこと?
怖いこと?
私たちは眠れないことを、とかく悪いことだと考えがちですが
脳にとって眠れないことには、どんな意味があるのでしょうか。
脳の働きには、どんな働きにもちゃんと意味があります。
眠れないことにも、きっとそれなりの意味があるはずです。
【睡眠には記憶を定着させる作用が】
睡眠には記憶を定着させる働きがあることが知られています。
この話は、受験勉強や仕事の生産性が話題のときによく持ち出されます。
だた、人の記憶って必ずしもいいものばかりではありません。
交通事故のショックな映像を見た後、眠った人と眠らなかった人では、
眠らなかった人の方が、翌日事故に対する恐怖が少ないことが研究で明らかになっています。
嫌な記憶でも、睡眠中には定着してしまう。
では、嫌な記憶を忘れたいときはどうすれば・・・
【眠れないの忘れるための脳の戦略】
その答えは、眠らなければよいと。
嫌な記憶を忘れるために睡眠をとらせないのは、脳の戦略なのです。
ちなみに眠れずにいると、不安や焦りの感情がわいてきます。
「このまま眠れなかったらどうしよう・・・」
「眠れないのは自分だけではないか・・・」
この感情、実はただの物質の作用です。
脳を目覚めさせる物質であるノルアドレナリン。
通常は就寝30分前に自然に減るリズムがあるのですが、これが減らずに就寝の時間をむかえると眠れなくなります。
ノルアドレナリンがつくる覚醒は、恐怖や焦り。
敵を発見して闘うか逃げるかを判断するための覚醒です。
ノルアドレナリンが残ったままでベッドに入れば、この作用によって不安になるのです。
不安はただの物質の作用。
性格や気持ちの弱さとは無関係です。
眠れないことを恐れる必要はなしです。
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