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レポート

スマホ依存から脱却するには?

【ネット依存から脱却するには】

こどもがネット依存から抜け出すには?

まずは、家族や友人が一緒にゲームやSNSをする。
一方的にやめさせず、本人の関心事を通して思ったことをしゃべってみる。

ここからスタートです。

こどもが見ているものやっていることに無関心で、
「やめなさい!」
「1時間でやめるって言ったでしょ!」
「もう○○してあげないからね!」
と駆け引きをすると、ますますエスカレートすることに。

この時こどもの脳では、どんなことが起こっているのでしょうか。

【依存を引き起こすドーパミンの2つの作用】

ネット、アルコール、タバコ、ギャンブル・・・
依存を引き起こす原因物質は、ドーパミンが知られています。

このドーパミンの作用は、最近、新たな知見が得られています。

従来は、ドーパミンは報酬による強化学習に関与していると考えられてきました。
期待より高い報酬が得られると行動は強化され、期待より低い結果のときには行動が抑制される。
期待以上だとやる気になり、期待外れだと冷めるということです。

では、報酬と反対に嫌な反応が得られると、どうなるのでしょうか。

ここで、2つのドーパミンニューロンが見つけられました。
1つは、報酬が得られれば活発になり、嫌な反応が得られれば低下する。

これは分かりやすいですよね。

ゲームやってて褒められればもっとやる。
怒られればやめる。

ところが、もう1つのドーパミンニューロンは、報酬にも嫌な反応にも同じく活性化しました。

この2つのニューロンは、それぞれ全く別の神経ネットワークをつくっています。
ということは、ゲームをやめなさい!と怒っても
その行動が強化されるということかも・・・恐ろしいですね。

【注意を人に向けることが大切】

さて、最近報酬とは無関係なシグナルを伝達するドーパミンニューロンもたくさんあることが知られてきています。

それらの働きで注目すべきは「注意」という機能です。
ドーパミンで強化された行動が習慣になっていく過程に、この「注意」が関係していると考えられます。

強化された行動の対象物、例えばゲームに過剰に注意が向けられることで、依存が引き起こされる可能性です。

①ドーパミンが分泌された行動を強化する
②その行動に過剰に向けさせる
②が習慣がつくられるメカニズム。

ならば、やめたい悪習慣から脱却するには、
ドーパミンによってネットに向けさせられている注意を、人に向ける「間」をつくる。

注意が分散できると、自分の行動を客観視する第一歩が踏み出せます。

自分の力ではどうにもできないドーパミンの作用について、
「自分にどんなことが起こっているのか」を言語化することができるようになります。

一緒にやる相手がいて、そのとき感じたことを話せていれば、ドーパミン中毒反応は防げるはずです。

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