お客様の商品の市場を分析し、その結果を報告していた時、
その会社の常務が、
「評論はもういいので、どうやったら売れるか具体的な提案してください」
と私におっしゃっいました。
同席していた先輩は「それを考えるのは経営者の仕事です、銀行の役割ではありません」と言ったのですが、私は自分が最初に担当したお客様で思い入れが強かったので、「そうだ、その通りだ」と思ってしまいました。
以降、どうしたら売れるかをずっと考え、「売れる方法の提案」というそのまんまのタイトルをつけたレポートを思いつくまま書き、メールがない時代だったので、会社に届けたり、FAXで送ったりしていました。今思えば、提案ともいえないようなチープなアイデアでしたが、常務は必ず目を通してくださって、それをいくつか取り入れてくださいました。当たった時はガッツポーズ!あの時の達成感は忘れられません。その後、事業は急成長していかれました。
社会人なりたての時に、お客様から、
「達成」することの大事さ、
結果から逆算して思考・行動する習慣、
を徹底して鍛えていただきありがたかったです。
仕事では常に「解決」を考えています。
最近、年齢問わず「達成力」が弱い人が多くなっている気がします。
力というより、達成への「執念」と言い換えたほうがいいかもしれません。何が何でもやりぬいてみせるという気概が乏しい。
そのかわり、手続き、やり方などに拘りすぎる傾向も感じます。
マイクロマネジメントしたがる方も多いですが、いずれにせよ、プロセスにこだわりすぎると何も進みません。
何がゴールですか?と質問すると、
答えられない人が多いと感じます。
何のためにやっているのか、特に考えることなく、ただやっているだけ。そうすると、細かなことにいちいち気をとられ、人の顔色や評価が気になり、ストレスも溜まっていきます。
政治の話を聞きながらそんなことを思いました。
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