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スタッフコラム

適応障害と認知行動療法

心理士はどのような精神療法を行っているか

適応障害の診断基準

適応障害は明確に確認できるストレスに反応して、情動または行動の症状が出現することが特徴で、ストレス因子は単独のことも複数のこともあります。

外来で精神科治療を受けている人のうち 5%-20% の人の主診断は適応障害だといわれています。

適応障害の症状はストレス因の始まりから 3か月以内に出現し、ストレス因の消失から 6か月以上続くことはありませんが、ストレス因が持続する時には持続性の病型を示します。適応障害はほとんどの精神疾患にも、どのような身体疾患にも付随して起こりうるものです。適応障害を生じた人の多くは、通常、短期間で症状が消失し、心的外傷後ストレス障害でも半数は3か月以内に完全に回復します。

症状がなかなか消失しない人の傾向

「なぜこんなことになってしまったのか」、「あのストレスさえなければ何でもできたのに」。後ろ向きに考えやすいタイプの人は、堂々巡りの思考に陥り、結果として、生きづらい苦痛な日々が長期間持続続してしまいます。

現実の行動を避け続けるため、理想だけが肥大してしまい、現実には何もできない自分を責める悪循環が形成されます。

そんな方へ私たちが助言していることは以下の4点です。

1:ものごとがうまくいかない時には「なぜなぜこうなったか」を考えず、周囲の意見を求めながら、問題を解決するために「今できること」を考えて実行する。

2:堂々巡りの思考に陥らないようにするために、背中が丸まらないよう姿勢に注意し、歩きながら考える。「身体」を整えることは「心」も整えます。

3:完全なんていうのはないので、出来ない自分を認められなくても、「否定しない」ようにする。

4: 出来たことに対しては自分で自分に「プチご褒美」を出すようにする。「偉い!すごい!」と声をかけてもいいし、美味しいものを食べてもいいですね。

心理士 星野

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