高校の先生をしている友人から、SNS対策について、生徒に話をしてほしいと言われ、小さな勉強会に参加してきました。
テレビをみながら、あーでもないこーでもないと言ったり、友達との世間話で、誰がこうだの、あれがどーだの、そういう、他愛もない会話は誰にでもあると思います。古今東西、人の悪口は、格好のごちそう、酒の肴でありました。悪口を言うのは人間の本能かもしれません。
小さい頃、周りには同世代の子供がおらず、大人ばかりでした。大人が集まっては、どこの誰がああだのこうだのいわゆる井戸端会議をしていて、それを聞きながら子供心にうんざりしていました。人と関わると面倒なことに巻き込まれそうだと思って、友達付き合いは少なくなっていきまいました。
祖母は悪口選手権代表みたいな人で、四六時中人のうわさ話や批判話ばかりしていました。両親は全く逆で、決してあれこれ言わない人でした。しかし、両親二人とも早く亡くなってしまい、その時、悪口好きだとパワフルで長生きするのかと何だかとっても嫌な気持ちになった記憶があります。いずれにしても、悪口を発信するのが好きな人は表に出すか出さないかは別にして強烈な生命力がありますね。嫉妬心みたいなものもあるでしょう。
自分に沸き上がったネガティブな感情を抑えきれずに、その本人のところにわざわざ出かけて、悪口を言いに行っている、というのが、今のSNSの批判コメントの状況だというふうに見えます。
以前はSNSなんていう手段がなかったので、ハガキだったり電話で文句を伝えていたわけですが(それも、随分とくだらんことに時間を使うものです)、今は、動かなくても手元で携帯をちょこちょこと動かすと、言いたいことが相手に伝えられる時代になりましたので、感情抑制が効かないのでしょう。
自分が文句を書き込んでいる姿を客観的にみてごらんになっては、と思います。実に醜い姿です。
ネガティブな感情は人間ですから当然沸き上がりますが、それをあえて当人に書き込みにいくのはやめましょう。
他人が書いていた内容に、そうだなと思ったとしても、イイねボタンは押さないようにしましょう。
自分が批判コメントをもらったら、「ああこの人は気の毒な人だな」とスルーして忘れましょう。
それをネタに取り上げて議論している人がいたら、そっと離れて、文字を見ない声を聞かないようにシャットダウンしましょう。
解説と称して批判しているような動画はみないようにしましょう。
今の時代、難しいことですが、ネガティブなパワーを寄せ付けない強い人になってほしい。
人の悪口を食べて生きるような時間を過ごしてほしくないです。
そんなお話を学生にしました。
拙いお話でしたが、キラキラした眼で真剣に聞いていました。世の中にはもっと取り上げるべき、出会うべき、素晴らしいこと、素晴らしい人がたくさん存在していますからね。
各種サービスに関する資料請求やご相談・ご質問など
お気軽にお問い合わせください。